「あなたは、知っているだろうか・・・・・・
この世に、人ではないものが存在することを・・・・・・。
彼らは、あなたのすぐそばに。」
あっという声とともにガシャーンと皿が割れた音がした。
「父様?大丈夫?とにかくここを開けて頂戴!!」
「お・・・おぅ・・。わかった。」
足音が近くなってきた。そして、ドアが開いた。
「お父様、大丈夫ですか?」
運斗はドアから顔を出し、「父様」に向かっていった。
「父様」の足から、血が出てきていた。
ドクン・・・・。
二人の心臓の音が大きくなった。
二人の眼の色はまるでアレクザンドライトのように緑の目が急に赤に変色した。
「いやだ・・・。夜だわっ!」
「お父様、とにかくタオルで出血した部分を抑えてくださっ・・・・・・」
鈴菜と運斗の目が合った瞬間、二人は時間が止まったかのように動かなくなった。
そして、床に倒れた。
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「父様」は2人に声をかけた。
「鈴菜?運斗?」
二人は応答しなかった。
数分後、鈴菜が起き上った。
「はぁ。久しぶりだなっ!んで?ここはどこだ?うまそうな匂いがするぞっ」
続いて、運斗が起き上った。
「本当に、久しぶりですね。最近は力を使いすぎて、週に1度しか出てこれなくなってしまいました。」
二人は「父様」を見た。
「なんだ、父上ではないか。その血を何とかしてくれ。私たちには毒だ。」
「お久しぶりです、お父上。こちらのタオルをお使いください。」
「・・・・・あ、ありがとう。」
運斗は「いえ」っと答えた。
「あ・・・あの。君たちは・・・・・。鈴奈(りんな)と・・・。運魅君かい?」
部屋が静かになった。
「そうだ。今頃気がついたのか。」
「鈴奈、お父上に失礼ですよ。俺も反応が遅いとは思いましたが。血は止まりましたね。」
「あ・・・あぁ。」
「不老不死(無敵)な私達だが、血に飢えることはある。気をつけておくんだな。」
「最近は出てこれてなくて、俺たちは飢えているんですよ。輸血ようの血パックでも飲みますか・・・。」
「父様」は「父様」の机の引き出しに指をさした。
「私の机の2段目の引き出しに輸血パックがある・・・・。」
「おぉ。気が利くじゃないか。まさか、私達をわざと呼ぶつもりでこんな大きな屋敷を買ったんじゃないか?」
「そう考えられますね。すぐ部屋にたどり着けたなら、夜になる前にお互いの部屋に帰って行っていたでしょうから。」
「・・・・・・・・。そうだよ。」
「やけに正直じゃないか。んで?何の用だったんだ?私に話してみろ。今日は機嫌がいいからな。特別に聞いてやろう。」
「しかたありませんね。聞いてあげてもいいですよ。」
彼らはダイニングルームの椅子に座り、食事をとりながら話を聞いた。
「で、話とは何なんだ?」
鈴奈はステーキを大きめに切り、もぐもぐ言わせながら言った。
「鈴奈、はしたないですよ。」
運魅は優雅な雰囲気を醸し出しながら、ステーキをいと口サイズにきりゆっくり食べている。
「まぁ、まぁ。いいじゃないですか。」
「・・・・・・・?あなたは・・・・・・・・?」
「あぁ。会うのは楽しみでしたねー。薫(しげる)さん、説明して差し上げてくださいー」
へらへらした、男は「父様」を見ていった。「父様」の名前は薫と書いて、しげるというらしい。
「ああ。わかった。彼の名前はレイン。君たちと同じで日本人と米国人のハーフだよ。この方は君たちに仕事を依頼しに来たんだよ。」
「………何の仕事だ?詳しく聞いてやってもいいぞ。」
レインは大きな束の書類を大きな上質な革の鞄から抜き出した。
「まぁ、とりあえずこの資料を見てみてくださいょ。」
レインはその資料を鈴奈と運魅に渡した。
二人は一度に「?!」と驚いた。
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